こんにちはケイです。
今回は「神社はいつできたのか」というテーマでまとめてみたいと思います。
神社はいつできたのか
神道的な宗教観自体は縄文時代でも弥生時代でもあったと思われますので、
神道の起源を断定することは困難です。
ただ、神様を祀る儀式が行われ始めたのは古墳時代だと考えられています。
日本各地で神祭りの儀式跡(祭祀遺跡)が発見され始めるのが古墳時代だからです。
祭祀遺跡から儀式に使われた道具やお供え物の後が出土しています。
神宿る島として世界遺産に登録されている沖ノ島では、
4世紀の祭祀遺跡から銅鏡や鉄の刀や勾玉が、5世紀の祭祀遺跡からは
ペルシャ産のガラスなどが出土しています。
このような出土品は地方豪族では入手が難しいため、
ヤマト政権による国家的な祭祀が行われていたと考えられます。
このことから当時重要な聖域であったことがわかります。
社殿がいつ建てられ始めたか
沖ノ島の神祭りの儀式は、はじめは依り代となる岩のそばで行われていましたが、
8世紀ごろになると岩から少し離れたところに祭壇が設置され
儀式が行われるようになりました。
当時は、祭祀が行われると神様がどこからかやってきて、
終わるとどこかへ行ってしまうと考えられていたため、
常設の祭壇は必要ありませんでした。
神社に常設の社殿が立てられ始めたのは、仏教の伝来が大きく影響しています。
仏教では、僧侶の修行や仏像の安置などをするために、お寺に建物が必要でした。
その影響を受け、神社も神様がいらっしゃる建物(本殿)や
神様を拝むための建物(拝殿)が建てられ始めました。
ということで今回は「神道はいつできたか」についてまとめました。
ご精読ありがとうございました。
-----参考図書-----
・「カラー版一番よくわかる神社と神々」
編著者:かみゆ歴史編集部
発行者:若松和紀
発行所:西東社
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